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車での大移動、新居への反応は?

2016.11.11.01:12





何度もサービスエリアに停まり、息子のご機嫌を取りながら進んだが、
息子は車も大好きだし、
サービスエリアも目新しくてワクワクしているようだった。

食事は親が弁当を買い、その中で息子が食べられるおかずを食べさせて、
足らない分は息子の好物のパンと果物で補った。
おむつが取れていなかったので、逆にあまりトイレは悩まずに済んだ。

疲れて息子が眠ると停まらずに走り続けた。
徹夜続きだった私も、息子が眠っているのを見て安心して爆睡させてもらった





無難に新居に到着した。
「今までと違う家に住む」ということは、「環境が変わること」なのだが、
息子はおおはしゃぎで走り回り、とても楽しく受け入れていた。
大体において、不思議と場所見知りは殆どしない息子なのだった。

いつものおもちゃで遊べて、食べたい物が食べられれば、
それ以外の環境変化は息子にとって困ったことではなかったようだった。

大急ぎで掃除して、ガスコンロやカーテンを調達に行き、食材を最小限買って、
息子が食べられるものを調理できるようにした。

テレビやブルーレイまでは持ってこられず、
「テレビが見たい」と言われるのが最大の懸念であり、恐怖でもあった。
ところが、息子の方は、新しい家、
ガスコンロやカーテンを初めてのお店でお買い物、
初めてのスーパー・・・。
新しいものづくしで、ドキドキワクワクするのに忙しかったらしい。

夕飯とお風呂を済ませたら、コテンと就寝。
テレビがなくても、無事平和に一日目を終えることが出来てホッとした。



翌日も、到着したトラックにわ~い、
家電や箱を運び込む引越し屋さんについて回って、探検気分。
安全なエリアを確保して、そこでおもちゃを箱から出す係に息子を任命すると、
喜々としてどんどん出し、遊びだした。

引越し屋さんと入れ替わりでケーブルテレビの方が来て接続も完了。

ほぼ平常運転に切り替え、テレビも見られて、
終日はしゃぎ疲れた息子はこの日も早々に就寝。

私は翌日の幼稚園見学&面接の用意をするのだった。


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初めての引っ越しと息子のケア

2016.11.09.13:44



息子は、引っ越しについてあまり動じていなかった。

プレのお友達とは一緒に入園はできなくなったけど、ずっとお友達だよ。
新しいお家から通う園でも、沢山お友達ができるね。
お父さんは新しいお家についたら一緒に住めるからね。

一通り説明したのだけれど、理解できなかったのか、
明確なイメージが持てなかったのか、ふ~ん、という感じだった。
幸か不幸か、お友達に興味も関わりも持っていなかったので、
寂しさはないようだった。





夫は辞令後数日で新任地へ異動、仮住まいで単身赴任。
3歳になってもイヤイヤ期絶頂のままの息子を抱えながら
家探し、園探しの後は、荷造り、ライフラインの手続き、入園グッズの作り直し…
地獄のように切迫したスケジュールだった。

荷物を積んで、新居にその荷物が届くのは翌朝。
その場合、外食ができるお子さんのお宅ならホテルに泊まるのかもしれない。
我が家は、ワンコもいるし気の揉める事も多いので新居に泊まることにする。

移動についても、新幹線は息子が耐えられないだろう。
私もその息子とワンコを抱えての長時間乗車に耐えられそうにない。
嫌がる夫に車で迎えに来てもらうことにした。

息子の癇癪を防ぎ、なるべく精神的に安定したまま引っ越しを履行するため、
出来る限りいつもやっていることができるように手配しなければならない。
私が練りに練って打った手立ては次のようなものだった。





▫電気・ガス・水道は到着日に使えるように使用開始の手配をする。
▫家電・ケーブルテレビは到着後即接続してもらう手配をする。
▫おもちゃは最後に梱包し、大事なおもちゃは車に持参する。
到着したら一番に開封するのもおもちゃの予定だ。
▫家族全員分の初日の服やタオルなども一箱にまとめておき積む。

▫トラックに積まずに車で運ぶもの
・掃除道具
その日の内に食事、入浴、就寝できるようにまず掃除する。
・息子の好きなパンと果物
 息子のランチ、翌朝の朝食用。パンは現地で売っていないと困るので。
・調理器具・食器・食器洗い洗剤など
 夕飯の支度用に鍋やフライパン、お玉に菜箸、フライ返し、
皿、コップ、カトラリーを最低限の量。
・お風呂グッズとパジャマと翌日の服
・ワンコグッズ&フード
・布団と枕

コンパクトカーによくもまあこれだけ載せられたものだ。





徹夜したもののまだ梱包は終わらず、
引越し屋さんにもガンガン手伝ってもらって、とにかく荷を詰め込んだ。
息子は、わ~トラック来た、お兄さん沢山来た、
おっきな家具や家電運んでる、お家の中、何もなくなった~、
といった表情で、キャハキャハ、全てが楽しくてたまらない様子。

とにかく、恐れていた癇癪は起こすこと無く、
最初の引っ越し作業の第一段階は無事済んだ。

さて、今度は初めてのロング・ドライブだ。
どうなるのだろうか。
内心、胃がキリキリ痛む思いで車に乗り込み、出発した。


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入園直前に、また園探し

2016.11.07.23:32



息子と他のお子さん達との大きな違いを感じながら、
「慣れれば大丈夫」と冷や汗をダラダラかきながら、
なんとか頑張ってきたプレ園もあと2回で修了、
入園式まであと1ヶ月となった頃だった。

サラリーマン家庭の運命、転勤を言い渡された。
私自身、転勤族の家庭に育ち、幾つかの県に転居してきた。
転勤で他所の土地に住むのは悪いことばかりではなかったと感じていたが、
この時ばかりは、ガックリきた。

通い慣れた園に、顔見知りの園児と先生に囲まれて、
ゆったりと園児生活をスタートさせてやりたいと思って
色々準備してきたのに、もうその願いを叶えることはできない。

とはいえ、小学校に入る前に集団生活に慣れさせたい、
人より不器用なら年少から入園させて少しでも早く慣れさせたい、
と真剣に思っていた私にはグズグズ言っている時間もなく、
ネットで園と家探しを始めた。

偏食を改善する助けになるであろう、給食がある園。
車が大好きで、歩くのは嫌いな息子にバス送迎がある園。
徒歩通園では、不登園になる可能性が物凄く上がる、重大問題なのだ。

徹夜してネットでいくつもの市の物件と園をピックアップしておき
翌日園と不動産屋に空き状況を電話で聞く。
「今頃になって入園できる訳ないでしょう。」とお叱りを受ける園も少なくなかった。

転勤族が多く住む土地でないと、学年末に受け入れ体制がない、と気づき、
まもなく通園可能な園が3つある地域に賃貸物件も見つけた。






園のタイプは三者三様。
文武両道のちょっとお利口さんが通う、小学校準備に重点を置いている園、
反対に、自由奔放に放任主義の園、
もう一つは運動や色んな体験を重視し、規律はそんなに厳しくないタイプ。

放任主義だと、息子はどうしたらいいか困ってしまうだろう、ということは分かった。
他のお子さんと関わるのが難しかったので、
先生の指導の下でやることを提示してもらったほうが息子には楽なはず。
ある程度、「何をするか」が毎日決まっているのが好ましいだろうと思っていた。

運動が重視されているいわゆる“元気園”では、
うちの子は運動音痴なので、取り残される印象があった。
そういう園には“ジャイアン”タイプが集まるイメージもあった。
先生が介入してくれればいいが、その点は子どもたちに任せる主義のようだった。

結局、学校に入るまでに集団生活に慣れてほしかった私は、お利口さん園を選んだ。
理路整然と管理された園の方が息子の居心地がいいと思ったから。

ピアニカを入学前から演奏したり、
卒園生は小学校の規律にもスムーズに対応できている、
という口コミにも心を惹かれた。

この選択には、いい点と駄目な点があった。
結局、入園してみないと私も息子もわからないことがあったのだ。


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息子の“食”をめぐる変遷

2016.11.03.17:43





◇最初は順調!でも今思うと予兆はあった

息子は完全母乳で1歳過ぎまで育てた。
母乳を止めるとそれまで殆ど手を付けなかった離乳食を貪るように食べ始めた。
みるみる太ってきたし、背も標準を大きく上回った。
何でも食べるイイコだわ~と安心したものだ。

母乳はその旨味成分が鰹ダシに似ているという。
そのせいなのか、鰹ダシを使った薄味の肉じゃがなどを好んだ。

味噌汁や味噌煮など味噌を使ったものは食べなかった。
ジュースも飲まなかったので、味が薄めのものが好きなんだと感じていた。

野菜も果物も剥いたり切ったりしてる間、
早くしろ~!と机を叩いて泣きわめいて欲していた。

遊び食べや、こぼしたりもしない。
さじを向ければ燕の子みたいに大きな口を開けて待つ。

今思うと、手が濡れたり、顔につくのが嫌でキレイに食べていたのだろう。
散々食べ散らかすのをちょっと楽しみにしていたので残念だったが、
汚れなくて済んでいいか、と安易に考えていた。
今にして思えば、味覚過敏と感覚過敏があったのだと思う。





◇偏食の始まり

一年もしない内に、イヤイヤ期が始まった。
その途端、今まで食べていたものの殆どを食べなくなった。
さじを向けても、頑として口を一文字に結んでいる。
野菜は完全拒否、果物は一部食べるが加熱したものは食べない。

「お腹が空いたら食べるわよ~。」
「心配しすぎよ、そんなものよ。」
誰に相談しても、あははは、と笑い飛ばされた。

小児科に相談すれば、
「あんた親でしょう。何が何でも食べさせなさいよ!」
と叱られた。

夫にも、「工夫が足らないんだろう」とだけ言われた。
彼も煮込み具合や切り方、炒め方、味付け、鮮度まで全て厳しい好みがあり、
息子用・夫用のおかずを用意し、2人が残したものを私が食べる、
という毎日だった。

野菜はみじん切りやペーストにして汁物に加えたり
ホットケーキに擦り下ろしていれたりした。
ある日ちょっと野菜を多めに入れたら、その日からホットケーキを口にしなくなった。

切り方を変えたりとにかく柔らかくクタクタに煮るなど
手を変え品を変え努力し続けたが、
2年ほど経っても変わらず食べたいものしか食べない息子に
私はノイローゼになりそうだった。

「食育」を謳うテレビ番組や先生の話は、耳が痛すぎて
私の生活の中から遠ざけて、逃げまくっていた。

しかし、幼児教室の先生と話していて、
「でもほら、こんなに大きく立派にお育ちだし、大丈夫ですよ~。」
と言ってもらった。

確かに、息子は1歳半以降身長体重だけは標準を大きく上回って維持していた。
白米はバッチリ食べる。パンは1銘柄だけだが食べられる。
肉はウインナーや肉じゃがの肉、魚は白身を焼けば食べられる。
飲み物は牛乳だけだが、沢山飲む。
野菜はみじん切りにしてクタクタに煮た物を少~し。
果物は小さく切ったリンゴ、いちご、バナナのみ。

限られた食品をたらふく食べる。
結果、なんとか最小限の栄養は取れている。

もう、それでよしとしよう。
その日から悩むのをやめた。
息子には食べたい物を作って出してやり、
私の食べるものを見せて興味を示したものから試していけば良い。
残リ物を全部食べられなくて捨てることになっても、自分を許すことにした。

幼児教室で、お友達が美味しそうに食べるものにも興味を示し、
食べられるようになるものも微量だが増えてきた。

ハンバーグやカレーといった「お子様メニュー」も受け付けない為、
外食はままならなかった。
長時間の外出が難しく、前もってランチが必要と分かれば弁当を持参した。

弁当もと言っても、白米にウインナーにりんご、というのが定番で恥ずかしかった。
しかし、まずは食べられる物だけを持たせて“完食”の喜びを味わうことを目標にした。





◇緊急時だって、食べたくないものは食べない

震災の後、息子が食べるパンが品薄になった。
被災地に送られるパンが最優先に作られるし、一般市場に回ってこない。
売り場に並ぶパンの種類も、その数も激減した。

売り場で見つけると沢山買って冷凍保存したのだが、
解凍したものは触感が変わってしまうらしく、全く食べない息子。

「これを食べないと今度いつ手に入るかわからないんだよぉ」、
と私が半泣きで説明したって、
そんな事情は息子にとっては知ったこっちゃない。
いつものを出せ~!とばかりに、泣き叫び返してくる。

遠方の親戚から送ってもらおうと思っていたが、
たぶんそれも質感が変わって食べないだろうと断念した。
一日に何度も数軒のスーパーを回って何とか無事食べさせていた。

もし被災し、この子が食べるものを備蓄してなかったら
我が子は誰よりも早く飢えるだろう。
かなりの絶望感を抱いた経験だった。



◇僅かだが食べるものは増えていく

同じ思いをしていらっしゃる親御さんがいたら、お伝えしたい。
偏食は緩和されていく傾向らしい。
数年経って、物凄く微量ずつだが、ウチの子が食べられる食品は着実に増えている。

理由としては、
触覚・感覚過敏がマイルドになってきているのであろうことに加え、
こだわりが緩和されてきていることが考えられる。

例えば、ある日クリームパンが食べられるようになった。
最初はA社のミニクリームパンしか食べられない時期が1年程続いた。
大好きなアニメキャラのクリームパンが発売されたら、
大きさも焼き具合、硬さも違うのにすぐさま食べられるようになった。
そのアニメの他の種類のパンは、手にとることすら無い。

違うメーカーの別のキャラクリームパンは、
一度は食べたものの、二度と口にしなくなった。
クリームにバニラビーンズが入った物は、発見した瞬間に完全拒否だった。

“法則”がありそうな、なさそうな、息子のチョイスだが、
何だかんだ言っても、現在は数社のクリームパンが食べられるし、
長~い目で見ると種類も着実に増えているし、今後も増える一方だと確信できる。
防災備蓄に加える缶詰なども以前より種類が増やせていて、
息子が飢えるリスクはすこしずつ軽減している。

しかし、我が家の食費はとにかくもう、物凄くかさんだ。
『食費』なんだけど、『教育費』なのだ、と思ってなんとか自分を納得させていた。


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Author:beamed on
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同じ診断名のお子さんでも、特性は様々ですね。全くご参考にならないこともあるかと思いますが、こどもの笑顔を保ちつつ、できるだけ多くを吸収してくれたら、としてきたことを、綴っていきたいと思っています。

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