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入園直前に、また園探し

2016.11.07.23:32



息子と他のお子さん達との大きな違いを感じながら、
「慣れれば大丈夫」と冷や汗をダラダラかきながら、
なんとか頑張ってきたプレ園もあと2回で修了、
入園式まであと1ヶ月となった頃だった。

サラリーマン家庭の運命、転勤を言い渡された。
私自身、転勤族の家庭に育ち、幾つかの県に転居してきた。
転勤で他所の土地に住むのは悪いことばかりではなかったと感じていたが、
この時ばかりは、ガックリきた。

通い慣れた園に、顔見知りの園児と先生に囲まれて、
ゆったりと園児生活をスタートさせてやりたいと思って
色々準備してきたのに、もうその願いを叶えることはできない。

とはいえ、小学校に入る前に集団生活に慣れさせたい、
人より不器用なら年少から入園させて少しでも早く慣れさせたい、
と真剣に思っていた私にはグズグズ言っている時間もなく、
ネットで園と家探しを始めた。

偏食を改善する助けになるであろう、給食がある園。
車が大好きで、歩くのは嫌いな息子にバス送迎がある園。
徒歩通園では、不登園になる可能性が物凄く上がる、重大問題なのだ。

徹夜してネットでいくつもの市の物件と園をピックアップしておき
翌日園と不動産屋に空き状況を電話で聞く。
「今頃になって入園できる訳ないでしょう。」とお叱りを受ける園も少なくなかった。

転勤族が多く住む土地でないと、学年末に受け入れ体制がない、と気づき、
まもなく通園可能な園が3つある地域に賃貸物件も見つけた。






園のタイプは三者三様。
文武両道のちょっとお利口さんが通う、小学校準備に重点を置いている園、
反対に、自由奔放に放任主義の園、
もう一つは運動や色んな体験を重視し、規律はそんなに厳しくないタイプ。

放任主義だと、息子はどうしたらいいか困ってしまうだろう、ということは分かった。
他のお子さんと関わるのが難しかったので、
先生の指導の下でやることを提示してもらったほうが息子には楽なはず。
ある程度、「何をするか」が毎日決まっているのが好ましいだろうと思っていた。

運動が重視されているいわゆる“元気園”では、
うちの子は運動音痴なので、取り残される印象があった。
そういう園には“ジャイアン”タイプが集まるイメージもあった。
先生が介入してくれればいいが、その点は子どもたちに任せる主義のようだった。

結局、学校に入るまでに集団生活に慣れてほしかった私は、お利口さん園を選んだ。
理路整然と管理された園の方が息子の居心地がいいと思ったから。

ピアニカを入学前から演奏したり、
卒園生は小学校の規律にもスムーズに対応できている、
という口コミにも心を惹かれた。

この選択には、いい点と駄目な点があった。
結局、入園してみないと私も息子もわからないことがあったのだ。


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入園前の発達障がい児の居場所を考える

2016.09.27.17:18





どのように過ごすのが息子にとってベストだったのだろう、
と今も考える。

一歳半健診でもし素直に指導を受けていられたら、
療育も受けられたのだろうか。
それが叶わなくてもアドバイスを乞うことはできて、
母子ともに少しは安心して過ごせたかもしれない。

しかしグレーな息子では
結局は療育や支援は受けられなかっただろう、とも思う。

プレ保育に参加したことで、
他のお子さんに比べて息子には大幅な遅れを感じた。
そして困難さも。
それはもう、痛烈に。

辛かったが、それがなければ
私は療育を受ける覚悟ができなかっただろう。
その意味では、プレ保育に通ってよかったと言える。

英語教室に行って、興味のあること、楽しいことには
比較的集中できるし継続もできる、結果成長もできると知った。

幼児教室では、ありのまま受け入れてくださる場所では
伸び伸びと快活に息子が過ごせることも分かった。
英才教育の幼児教室が多い中、
勉強抜きで、精神的には細やかなケアの教室を見つけて
受講できたことは幸せだった。

週に3日も外の教室に通ったことについては
息子に無理をさせたのでは、という後悔もある。
年中からの入園にして、
家でのんびりさせればよかったのかもしれない。

しかしそれでは恐らく私の精神状態が崩壊していたと思う。
私が精神的に健全でなければ、息子の安定も望めない。
決まった時間に間に合うように出かけるのも苦行だったが、
こもりきりだったら、私はどうなってしまったか自信がない。
ギリギリのバランスだった。

正しかったのか、悪かったのか、今も分からない。
でも、その頃の私が必至に考え、それしかない、と選んだ方法だった。

苦しんでいる幼い発達障がい児の親子の皆さんが
私より良い方法を見つけて、笑って過ごせることを願っている。



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母子分離幼児教室は息子に温かかった

2016.09.26.17:10





バスで送迎してくれる幼児教室に週一日預けることにした。
様々なカリキュラムをしてくれる高価な保育園のような所だった。
入園に向けて母子分離に慣れさせたかったのと、
正直、私が限界で、リフレッシュが必要だったからだ。

カリキュラムには勉強は全く含まれず、戸外で虫取りをしたり、
落ち葉を集めてジャンプで飛び込む、といった
私といるとできないワイルドな取り組みを主とした教室で
先生方は子どもをありのまま受け入れて可愛がってくれた。

最初は、迎えのバスにみんな号泣しながら乗せられていたものの、
他のお子さんは1ヶ月程でニコニコ乗れていた。
息子の号泣は3ヶ月以上続いた。毎回私も辛かった。

しかしそれを過ぎると激変し、
キャ~♪と先生に飛びついて
振り返りもせずに出発するようになり、
私も苦笑い。そしてホッとした。

アメリカ人の先生もいたが、英語も日本語もわからない息子は
一緒にいても全く物怖じせず仲良しだった。
私以外に信頼できる存在を外部に作ってやれたのは
非常によかったと思う。

パンツを履かせてトイレトレーニングもしてくれた。
着替えを3枚程持たせても失敗して全て濡らして帰ってきた。
でも先生方は「そんなもんですよ。いつかできますから。」と
おおらかに対応してくれた。
お陰で、息子も全く劣等感は持たずに済んだ。

一方、給食も私の弁当も全く手をつけないことも明らかになり、
頭を抱えることにもなった。
私もなるべく食べられる物を用意し、教室側も
息子の食べるフルーツを息子の食べられる大きさに切って
数種類用意してくれるようになった。

息子は、可愛がってくれる大人がいれば快適に過ごせるようだった。
同世代の子には警戒心が相変わらず強かったが、
介入してくれる大人が側にいてくれれば安心できるようだ。
この教室にはジャイアン的存在もいなかったのも良かった。

先生にずーっとぶら下がったり抱きついたりして離れなかった。
他のお子さんより大きくて重いから、先生を腰痛持ちにしたかも。

入園までの一年だけだったが、親子ともに大いに救われた。
この園に平日5日間通うには
莫大な月謝を払わなければならないので叶わなかったが、
ここにずっと通っていたら
息子は伸び伸び成長できたかもしれない。


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なぜか英語教室にも行く

2016.09.19.17:32





その教室には音楽教室と英語教室があり、
体験は無料なので一応両方体験させた所、
英語教室の方がゲームをすることが多くて楽しかったようで、
息子は英語教室を選んだ。

私は内心、
(いやいや、英語より先に日本語を話せるようになってほしいです…)
と思ったのだけれど、息子は楽しいことしかやりたくない性分。
集団生活ができて人の刺激が受けられれば、
という当初の目的に沿って行くことにした。

歌いながら踊る事が多い教室で、歩くのがままならない息子を
私が抱えて飛んだりはねたりマーチングしたりして、もう大変。
息子の身長と体重についてだけは
何故か標準を大きく上回っていて全く発達遅延じゃない(苦笑)。
腱鞘炎になったりして満身創痍だった。

英語は嫌いじゃなかったので、
簡単な英語の童謡を歌うのは私のストレス発散になった。

息子は音楽がかかるとリズムに乗って体を揺らしたりする子なので、
毎回ノリノリだった。
ただ、50分のレッスンの間に癇癪を必ず1回は起こしたので、
その時は抱えて教室の外へ。
他の子もたまには号泣して同様に室外にでたが、
うちの子の比ではなかった
ここでも違和感を覚えずにはいられなかった。

先生のことは大好きで、ニコニコ笑いかけたり、
ぎゅ~とハグしたりして、指示は全て通っている訳ではないが、
人見知りや場所見知りは全くせず、かわいがってもらった。

他の子が泣いている時に、頭を撫でてあげていたのを見た時は
じ~んと感動してしまった。
園より少人数のこのレッスンの方が
息子がお友達とより関わりが持てて、
関心ももっと持てたことはとても有益だったと思えた。


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業火に焼かれる思いの願書提出日

2016.09.17.18:12





秋になって願書を出す日、物凄く気が重かった。
早朝から息子を連れて並び、面接を受け、
園内説明ツアーに参加し、制服のサイズ確認まで行うという
半日以上かかる大仕事だった。
息子のパニックは必至だろう、ひどく物憂かった。

出かける支度、往きのバスには運良く無難にこなし、
無事いい時間に到着して願書は受領された。

ほっとする間もなく、面接に臨んだ。
息子は終始椅子の上に立っていた。
一応離席はなかったけど^^;;
息子なりに緊張していたのだろう。
テンションが高かった。

先生の質問にはろくに返答せず、私が代弁。
面接官の副園長は、どんどんムスッとしてくる。

「お母さん、入園までにおむつを取って下さい」と切り出された。
「早生まれなのでなかなか難しくて…。」
「入園に間に合うよう努力しますが…。」
と、間に合わなくても受け入れてくださるようお願いしたかった。

「別にいいんですよ!
おもらしして恥をかくのはお子さんですから!」
とキレ気味に言われて面接も切り上げられた。
プレで接する先生方とこの副園長ではぜんぜん違うなあ。
失敗しちゃった子には恥をかかせるつもりなんだ…。
この園を選んでよかったのだろうか、と入園確定の喜びは吹っ飛んだ。

ほかのママの中には、
間に合わなかったらそれはそれで大丈夫ですよ、
と言ってもらえたよ、という人もいた。

そう聞いて逆に、疑心暗鬼になっていた私は
他の理由でウチの息子の入園が歓迎されてないのでは?
なんて勘ぐってしまった。

引き続き行われた園内施設をめぐって説明をうけるツアーの最中、
我慢の限界といった様子で息子はパニックを起こした。

先生は説明を続けるのに必死。
息子のわめき声は尋常じゃなく大きい。
足の踏み場もないくらいギュウギュウ詰めの教室で、
大の字になってジタバタする息子。
「大事な話が聞こえないじゃないの。」
と眉間にシワを寄せるママさん達。

体格も良く力も強い息子を無理やり抱えて外に出た。
(私だって大事な説明聞きたいよ。)
号泣する息子をなだめながら、(私も泣きたいよ。)

次の制服試着も、人よりお着替えが極めて遅い息子。
更にジタバタしたりして、一番に着替え始めたのに
脇を何十人ものお子さんが試着を終えて帰宅していく。

何とか終えた頃には園内に人気はなく、
帰りのバス停にも参加者の親子さんはいなかった。
空腹も相まって泣きわめく息子をバスに乗せ、
その大音量と人の視線に耐えられずにすぐにバスを降りる。

タクシーを待つけれど、平日の住宅街を通るタクシーはなく、
泣きやませることができないまま十数分後に来たバスに乗り、
今度はもう人の視線には耐えることに決め、
なんとか目的のバス停まで乗り続け、
降りたらまた誘拐犯のように無理やり抱えて家に帰った。

時刻はもう三時。息子は引き続き荒れ狂っている。
偏食のせいで外食も手軽な食事も受け付けない
息子の為に煮物を作りながら、息子もなだめながら
涙すらでてこない ひどい気分だった。

どうして私は上手く誘導してやれないのだろう。
他のママさんはできているのに…。


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Author:beamed on
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同じ診断名のお子さんでも、特性は様々ですね。全くご参考にならないこともあるかと思いますが、こどもの笑顔を保ちつつ、できるだけ多くを吸収してくれたら、としてきたことを、綴っていきたいと思っています。

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