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登下校に付き添うべきか否か?

2017.07.17.17:18

息子の学校の登校は
近所の子とグループを作って整列して行う。

下校は低学年が学年ごとに地域に分かれてやはり集団下校。
GWまでは1年生は特別に保護者が交代で付添う。

正直言って、息子がちゃんと整列して歩けるのかどうか
よくわからない。
何か気になるものを見つけたら脱線しそうだし、
何か気に入らないものがあったら、
号泣したり、立ち往生したりしそうだ。

でも案外、緊張していたら
表面的には大人しく登校できそうな気もする。
いや、どうかな、相性の悪い子がグループにいたら
揉めたりして、登校拒否になりそうな気もする。

徒歩での集団登校をしたことがないのだから
どういう展開が待っているのか
想像するばかりで、明確に予測できない。

実を言えば、
父親がもし連れ去りを考えても
付き添いをすれば防ぐことができる、
ということも考えていた。

けれども、
支援級のお子さんのみに付き添いがついている現状で、
私が息子に付き添えば、注目されることは避けられない。

本人にカミングアウトしていないのに、
心ない他人から耳に入ることになったりはしないだろうか。

色々考えたが考えがまとまらず、
息子にも希望を聞いてみることにした。
もしかしたら、
自分で行けるよっ、恥ずかしいからヤメて、
と言うかもしれないし。

しかし、
学校の話をしたがらない息子に
この話題を持ち出すのは非常に勇気がいった。

「みんなは学校へ行く時に近所のお友達と行くんだけど、
 お母さんも後ろからついて行ってもいいかなあ。
 他のお母さんは行かないんだけど。」

息子は間髪入れずに
「いいよ!来て!学校の中も一緒に行って!」と言った。

そうか、学校に心細さを感じているのか。
でも、私さえ付き添えば行けると感じてもいるのだ。

「まずは学校の中は頑張ってみようよ。
お母さんは学校に入るまで見送るし、
終わったらまた一緒に帰ろう。」

色々あるが、
息子が一緒に行ってほしいと言っているのだから、
一緒なら行けると言っているのだから
とにもかくにも行くことにしよう、と決めた。

教頭に電話で伝えると
「もちろん、結構ですよ。
 地域のPTA役員にそうお伝え下さい。」

役員の方に伝えると
「何故!?」という怪訝な雰囲気だった。

「ウチのコ、気が弱いもんですから、
行きたくなあい、なんていうものですから、
 不登校にでもなったら困っちゃいますし、
慣れるまでの暫くの間だけ。
 親バカですみませ~ん。
 教頭先生のお許しも得ましたのでご了承下さい。」

まあ、嘘はついてないな、
言ってないことはあるけれど。

なかなか良識のある方々が住んでいそうな地域なので、
察してもそっとしておいてくれるだろう、と
努めて楽観的に捉えるようにして、
付き添いを決行することにした。


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入学目前の学校相談

2017.07.10.16:00



就学相談で入学を決めたF校に、
入学前に面談に伺った。

息子の発達障がいの支援だけでなく、
息子の父親から避難するために
住民票を移動させずに入学させていただくこと、
息子を連れ去られる懸念があるので守ってほしいこと、
調停調査官が視察に来校する可能性があること、
色々お願いすることになってしまった。

「厄介なお願いばかり致しまして、申し訳ありません。」
と、教頭に向かって私は力なく頭を垂れた。

「同じ状況の方、実は沢山いまして、慣れっこです!」
底抜けに明るい声で力強く仰って下さったので、
私もつられて笑ってしまった。
つくづくいい学校を選んだと思った。

なんというか、「怪しい親子」とか「面倒な境遇の子」という
目では息子を見ないでいてくれることは感じられた。
それは息子にとって、とても大きな支援になる。





入学にあたって、新たにお願いしたのは、
・配慮のできる担任の先生を配置して頂く。
・保育園のお友達を一人でもいいので一緒のクラスにして頂く。
という2点だったが、
教頭からは「それはお約束できません。」としか言ってもらえなかった。
2月だったから、もう決まってしまっていたかもしれない。

一応、食い下がって、
・担任の先生はせめてのんびりした寛容な方にしてほしい。
・イライラしたり叱責したりする方は避けていただきたい。
とだけ重ねてお願いした。





最後に、教頭からは
「送迎はどうなさいますか?」と問われた。

支援級のお子さんは現在
保護者かヘルパーさんが登下校に付き添っているそうだ。

確かに、ウチの子が列を乱さずに登下校できる自信がない。
しかし、普通級のうちの子がすると目立つかなあ。
だけど、迷惑をかける可能性こそ避けるべきか?

グルグル迷っている私に教頭は
「もう少しお考えになって結構ですよ。」
と言ってくれたので、持ち帰ることにした。


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入学グッズに施したウチのコ対策

2017.06.29.15:32



ウチの子は物凄く“青”にこだわっていた時期があった。
服に靴下、靴に帽子、持ち物のありとあらゆるものが
水色から青、紺など、“青”系で占められていた。

ということで、ランドセルのみならず、
すべてのグッズは青系布で作ることになった。
ロボットや車柄の布を選ぶことから始めた。

息子には協調運動障害がある。
色んな動作に苦手があるのだが、
巾着などの袋に何か物を入れる、という動作は
非常に難しかった。

なので、上靴入れ、体育館シューズ入れ、体操服入れは
全てかなり大きく作った。
間口が広ければ、中に物を入れるのは楽になる。

持ち手も短いと手が上手く通せないから、長めにする。
体操服入れの巾着はリュック型にする。
引き絞った紐が伸びてもちょうちょ結び出来ないし、
手に持つと、何かに気を取られたら置き忘れてしまう。

この体操服入れを特に大きめに作ったおかげで
週末持ち帰る荷物は全部入れて来ることが出来た。

名前シールも付けたのだが、息子は字が読めず、
自分の名前が書かれている、という意識が低かった。
こちらもロボットのマークが付いたものにして、
「ロボットが○○くんのものの印だよ。」と言い聞かせた。

小さな体に大きなランドセルとリュックを背負わせて
息子は押しつぶされずに学校に通えるのだろうか…。
私がどっしり構えていなくては、と思いながら
そこはかとなく不安になった。


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『もうすぐ一年生だね』禁止令

2017.06.27.13:49





入学を控えたお子さんに、
「もうすぐ一年生だね~♪楽しみだね~♪」
と語りかけるのはもう、決まり文句と言ってもいい程
極めてよく聞くセリフだ。

そして、園でも、家庭でも、外出先でも、
「しっかりしないとね。」
「ちゃんとできるかな。」
「頑張ってね。」
と悪気はなく2言目には言われてしまう。

我が家では、就学児健診に行けなくなった後、
『“春から小学生”関連キーワード』を禁止にし、
親戚の集まりに出向く前にも、
「うちの子、気が弱くてプレッシャーになっちゃうから言わないで。」
と頼んでおいた。





ランドセルも、同級生がこぞって夏休み中に購入する中、
我が家は冬休みが明けてもまだ買えなかった。

同居中は父親が買いに行く行くと言いながら
何度もすっぽかしたのもあったので、
父親に買ってほしくて渋っているのかな、
という懸念もあった。

しかし、注意深く様子をみていても
やっぱりどうやら
息子本人が買いたくないのだ。(^^;)
買わなかったら一年生にならなくて済む、
とまでは考えていないかもしれないが、
息子にとっては、『小学生になること』を考えたくもないらしい。

幼稚園に通っていた頃、
先生やご近所さん、クラスメイトのお母さん方からも
恐らく禁止ワードを盛んに浴びてきたのだろう。
「ボク、一年生無理なの…。」とよく呟いた。

しかし、私が勝手に選んでランドセルを買ってきても、
こだわり屋さんの息子は気に入らなければ使ってくれない。
ランドセルを買い直すのは、非常に家計に厳しい。厳しすぎる。

結局、よく行くショッピングモールのランドセル売り場を
私一人でまず下見し、
恐らく息子が欲しがる青系ランドセルを3種類選んでおいた。

後日、食品を買いに行ったついでにさりげなく…
『あらぁ!?こんな処にランドセルが~!』
とランドセル売り場に突入してから白々しく呟き、
予習しておいた3つのランドセルをサッと抱えて、
「どれがいいですか?」と息子の鼻先にズイッと並べて押し出す。
勢いに押された息子が指さしたランドセルをすぐさま試着させ、
「重くない?」と確認すると「ない!」とちょびっと嬉しそう。

「か~っこいい~!似合ってる~!いいわ~!」と褒めまくり、
まんざらでもない笑顔を息子が浮かべたところで
「これ、いいよね~。買っちゃう?」「うん。」
速攻でレジに持っていって支払い完了。

手に持って帰ると息子が嫌がる気がして、
自宅に配送してもらった。
ランドセル売り場にいたのはほんの数分。
早々にその場を離れた。
比較的息子にプレッシャーを与えずに無事購入完了。

自宅に届いてからも、箱に入れて押し入れにしまっておいた。
ランドセルがプレッシャーを与えると感じたからだ。

かくれんぼをしていて、押し入れに入った息子が
「これ、なんだ?」とワクワク箱を開けたけれど、
ランドセルと判るやいなや、静かに蓋を閉め、
「…しまっておいて。」と私に頼んだ。





入学まで、私は常に、
小学校に入ることは大したことではないんだ、
という姿勢を息子に示そうと思っていた。

入学式だって、休んだっていいんだ、
と私自身に言い聞かせていた。

(他のご家庭は指折り数えて楽しみに待つんだろうなあ)と
切なくなる気持ちも、正直に言えば、あった。

息子が寝てからランドセルを箱から引っ張り出して、
しみじみ眺めたりもしていた。
上靴入れ等を縫うのも、名前付けも息子が眠っている間にした。
仕上がったら、ランドセルと一緒にしまっておいた。

ウキウキイベントの筈の入学は
我が家にとっては立ちはだかる大きな壁のようだった。


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就学前の学習支援② ~家庭編~

2016.07.21.17:19

息子はお絵描き中に、思いついたように
ひらがなも絵のように描くことがあった。
そこで、下手くそながら私がウルトラ兄弟を描いてみせて、
その横に名前を書くことから始めてみた。
他の絵もどんどん描いて名を併記する、を繰り返した。

そうすると、息子も一緒にちょこちょこ書くようになってくる。
テレビ大好きな息子なので、番組タイトルやキャラの名前は喜んで書くのだ。
そこで、見たいテレビの番組名を書けたら見ていいよ、
というルールを作った。
これには喜んでのってくれて、時には私にお手本を書いて~と頼みながら、
大好きな番組は殆ど覚えて書けるようになった。
…しかし、番組名に使われない文字は全く覚えられない(^^;)

息子の発語が少ないので、INPUTになればと、
このころの私は一人でずーっと喋っていた。
「テーブルの上に鉛筆を置いたよ~。」
「椅子から立ち上がったよ。あっちに行って、本棚から本をとるよ。」
ほとんど実況中継だった。
こういう行動を言葉で表すには、こういう表現をすればいい、
というサンプルを与えたかった。

それに加えて、物に名前を書いた紙を貼っていった。
「テーブル」「いす」「てれび」「でんわ」「たんす」…。
これはもう、書けなくてもいいから、
読める程度に覚えて欲しいと思ってやっていた。

視覚化の一環として、文具を透明のアクリル引出にしまっていたのだが、
文字が読めないのでラベルはつけていなかった。
それもこの機会に仮名でラベリングしてみた。
名前を知っている物の字を知るのはとても有効だと思った。
息子も面白がって読んでみせてくれた。

散歩しながら、看板をみて「うどん!」等と拾い読みもできるようになった。

時計も読めた方が集団生活で助かるだろうと、
年少位から時計を見ながら時間を教えたりしてきたりしてきたが、
「長い針が6の処にきたら、○○しよう」という指示もままならなかった。
時計を読めるようになるまで、更に数年を要した。

算数に関しては、とにかく数字を数える機会を増やした。
物を数える、お風呂に浸かる時間を数える、縄跳びを数えながら跳ぶ…。
お風呂に数字表を貼って、読み方も覚えてもらう。
1から10を正しく数えられるようになるまで、かなりの時間を要した。
入学に間に合わなくていいから、とにかく続けてみよう、
と長期戦を覚悟で、気長に臨んだ。

ウチの子は何百万回言っても覚えられないけど、
何千万回、または何億回言うと、覚えられる時がある。
もうダメだ、と思ったその後、しばらくするとできていたりする。
脳の中に、スムーズに記憶するのを妨げる障りがあるらしいからね。
時間がかかるけどいつかはできる、と私は確信できるようになっていた。

焦りを感じなくなったせいか、楽しみながら息子と一緒に取り組めた。
時にはドリルを持ち出しても、やりたい!と言ってくれるようになった。

他のお子さんには敵わないけれど、
同じスピードではついていけないけど、
いつになってもいいから最低限社会生活に必要な知識を身につけてほしい。
そんなふうに受け容れることができるようになっていった。


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Author:beamed on
ようこそお越しくださいました。
同じ診断名のお子さんでも、特性は様々ですね。全くご参考にならないこともあるかと思いますが、こどもの笑顔を保ちつつ、できるだけ多くを吸収してくれたら、としてきたことを、綴っていきたいと思っています。

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